子どもの病気のほとんどは感染症です。おとなになった私たちからするとびっくりするような高熱がでたり、咳で眠れなかったり、嘔吐で食べられなかったりします。いわゆる風邪(ウイルス感染)に特効薬はないのですが、特別な手立てのある感染症、喘息や川崎病、尿路奇形を伴っている可能性のある尿路感染症など、一般的な感染症の中に紛れ込んでいる病気を見つけ出します。大きな病院での治療が必要な子どもを見分けることも地域の小児科医の仕事ですね。

風邪をひくことは子どもたちの大切なお仕事で、無駄なことではありません。200以上あるウイルス感染を一つ一つ経験して、おとなの免疫力(特異抗体獲得)へと成長していく育ちの過程でもあります。この世界に来てくれて数年の子どもたちには十分な免疫(獲得免疫)はありません。小さな体で、まだ自分自身もしんどくなる「発熱」という原始的な武器しか持ち合わせないのに、一生懸命闘っています。だから私たちおとなは、できるだけの手助けしてあげなくてはいけませんね。

アレルギー疾患(喘息やアトピー性皮膚炎)、貧血、慢性便秘・腹痛や頭痛、学校検尿異常にも対応したします。こころの問題、整形外科・小児外科・眼科・耳鼻科疾患の併存については近隣の医療機関と連携して診療を行います。