4種混合ワクチンが販売中止に

 2024年4月より定期予防接種として5種混合ワクチン(ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ・Hib)が導入され、以後の標準的接種は5種混合に統一される方針となりました。しかし、2024年3月以前に4種混合ワクチンで接種を開始した乳児につきましては、引き続き4種混合ワクチンを使用して接種完了することが推奨されています。

 ところが、4種混合ワクチンの製造販売がこのたび終了となりました。4種混合で接種を開始し、これから第4回接種を迎える乳児のための4種混合ワクチンを入手することが全国的にできなくなっています.

 5種混合ワクチン=4種混合ワクチン+Hibワクチン ですので、4回目の4種混合を5種混合で行うと、すでに単独Hibワクチンを4回済ませていた場合、Hib抗原を規定の4回ではなく5回接種することになります。

 現行の定期接種スケジュールにおいて、Hibワクチンの過剰接種については明確な有害性は報告されておらず、臨床的には問題ないと考えられます.また、海田町や広島市からは「やむをえず五種混合ワクチンを用いて定期接種を行い、接種回数が添付文書に定められた回数を上回った場合でも、医師が接種対象者(保護者)へ十分な説明を行い、同意を得て接種した場合には、誤接種扱い(間違い報告の対象)とせず、定期接種として認めて差し支えない」旨を、確認しております.ですので,当院としましては当該の場合に4種混合の代わりに5種混合を接種できます.心配なことなどございましたらご相談下さい.